オークランドに寄港、停泊中に仏国の諜報機関工作員によって爆破された、国際環境保護団体グリーンピース所有の帆船Rainbow Warrior(虹の戦士号)が、今年の7月で爆破後20年の祈念日が近づき、特集のテレビ番組がTVNZにより放映を控えています。しかしこの予定に対して工作員がニュージランド法廷にて反対を表明しました。
Hopuhopu@管理人注)
現在グリーンピース所有の「虹の戦士号」は二代目にあたり、初代「虹の戦士号」は1985年に仏国のモルロアでの核実験に対し行われていたグリーンピースの抗議行動を妨害するため仏国の諜報機関によって爆破されました。爆破によりグリーンピース所属のポルトガルの写真家フェルナンド・ペレイラ氏が死亡、多数の負傷者が出ました。その後ニュージランド法廷で仏国の暴挙が弾劾され、賠償金がニュージーランド政府とグリーンピースに対し支払われました。その賠償によって購入されたのが現在の「虹の戦士二世号」です。初代「虹の戦士号」はオークランドで北のMotutapere島付近、水底25メーター(82フィート)に、今なお横たわっています。
この「虹の戦士号爆破事件」に関して最近映画化もされています。
スパイ・バウンド 監督、脚本フレデリック・シェンデルフェール
仏国諜報機関DGSE "Direction Generale de la Securite Exterieure" 工作員Alain MafartとDominique Prieurはペレイラ氏殺害などの罪で10年の有罪判決を受けており、その法廷内シーンをも放送するという部分に対して抗議している模様。高等裁判所はプライバシーより法廷の場面における公益性を優先させるよう、放送の許可をしたようですが……判決後二人の工作員は1986年7月にツアモツ諸島のHao環礁に送られましたが、後に仏国に送還されました、実質二年弱Hao環礁の軍事基地に軟禁されたのみで、投獄実刑はうけず、1988年5月には自由の身になっていました。
ニュージーランドグリーンピース事務局長Cindy Baxter氏によれば、仏国政府はいまだグリーンピースに対し謝罪していません。Baxter氏は「二人の仏国工作員は事件の本を発行したとき、彼らのプライバシーの権利を放棄している。」と言い足しました。
元々、殺人と放火(爆破)という卑劣で許し難い犯罪ですし、二人はオークランド高等裁判所で故意の殺人と傷害罪を認めています。「虹の戦士号爆破事件」は日本ではあまり知られていない事実ですが、当時の仏国は(もしかすると今も)東西冷戦時のソビエト連邦に匹敵する、恐ろしい国だと感じてしまいます。私にとってタヒチの宗主国が依然仏国なのは、心が痛む ”aue! mauiui rahi !” な現実です。