2005年05月31日

仏国工作員がニュージーランドにおける「虹の戦士号」テレビ番組放送に反対を表明。

(タヒチプレス:30May2005)

オークランドに寄港、停泊中に仏国の諜報機関工作員によって爆破された、国際環境保護団体グリーンピース所有の帆船Rainbow Warrior(虹の戦士号)が、今年の7月で爆破後20年の祈念日が近づき、特集のテレビ番組がTVNZにより放映を控えています。しかしこの予定に対して工作員がニュージランド法廷にて反対を表明しました。

Hopuhopu@管理人注)
現在グリーンピース所有の「虹の戦士号」は二代目にあたり、初代「虹の戦士号」は1985年に仏国のモルロアでの核実験に対し行われていたグリーンピースの抗議行動を妨害するため仏国の諜報機関によって爆破されました。爆破によりグリーンピース所属のポルトガルの写真家フェルナンド・ペレイラ氏が死亡、多数の負傷者が出ました。その後ニュージランド法廷で仏国の暴挙が弾劾され、賠償金がニュージーランド政府とグリーンピースに対し支払われました。その賠償によって購入されたのが現在の「虹の戦士二世号」です。初代「虹の戦士号」はオークランドで北のMotutapere島付近、水底25メーター(82フィート)に、今なお横たわっています。

この「虹の戦士号爆破事件」に関して最近映画化もされています。
スパイ・バウンド 監督、脚本フレデリック・シェンデルフェール

仏国諜報機関DGSE "Direction Generale de la Securite Exterieure" 工作員Alain MafartとDominique Prieurはペレイラ氏殺害などの罪で10年の有罪判決を受けており、その法廷内シーンをも放送するという部分に対して抗議している模様。高等裁判所はプライバシーより法廷の場面における公益性を優先させるよう、放送の許可をしたようですが……判決後二人の工作員は1986年7月にツアモツ諸島のHao環礁に送られましたが、後に仏国に送還されました、実質二年弱Hao環礁の軍事基地に軟禁されたのみで、投獄実刑はうけず、1988年5月には自由の身になっていました。

ニュージーランドグリーンピース事務局長Cindy Baxter氏によれば、仏国政府はいまだグリーンピースに対し謝罪していません。Baxter氏は「二人の仏国工作員は事件の本を発行したとき、彼らのプライバシーの権利を放棄している。」と言い足しました。

元々、殺人と放火(爆破)という卑劣で許し難い犯罪ですし、二人はオークランド高等裁判所で故意の殺人と傷害罪を認めています。「虹の戦士号爆破事件」は日本ではあまり知られていない事実ですが、当時の仏国は(もしかすると今も)東西冷戦時のソビエト連邦に匹敵する、恐ろしい国だと感じてしまいます。私にとってタヒチの宗主国が依然仏国なのは、心が痛む ”aue! mauiui rahi !” な現実です。
posted by Hopuhopu at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 核実験

2005年05月23日

仏国核実験は安全性無視の強行だったのか?

(タヒチプレス:19May)

タヒチ旅行から帰ってきて早々に触れたい話題では無いのですが・・・かの地の美しさが脳裏に鮮明な今だからこそ、悲しさや憤りも大きいです。核実験に安全も清潔もヘッタくれも無く、恐怖の行いですが、すこしずつ過去の仏国のずさんな行為が明るみにでてきているようです。仏国国防省は「ポリネシアの人々が大気圏内実験時に保護された条件は、実験を実施した国防省の人員に適用されたそれらと同程度に厳密だった。」という主張を一貫しています。

パリの仏国国防省は、17日水曜日にメディアにより発表された、30年前の仏国大気圏核実験について、仏国国防省スポークスマンJean-Francois Bureau氏の事務局による18日木曜日の会見により「基盤となる根拠が無い」と全面否定しました。

メディア発表とは
"Libe´ration" の記事は「仏領ポリネシア 住民」に対して核実験の危険を隠し、そして人々が「作為的に」1966年7月2 日の南太平洋初の仏国大気圏爆発実験時に保護されなかったことを主張。

仏国の日刊紙 "Le Figaro" は 「ポリネシア核実験の欺瞞」という 見出しの下、ガンビエ島の人々の避難が「政治及び心理的な理由」"のために実施されなかったことを意味する「軍事機密文書」からの引用抜粋を掲載。 ※管理人推測ですが、仏国国防省アラン・リジャール氏によって閲覧不可能になった公文書かと思われます。

「モルロア エ タトウ」によれば、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所の事故後の居住立入り禁止地域より1966年7月2日テストが「140倍(核汚染が)強かった」と主張しています。

補足:仏国はツアモツ環礁のMoruroaとFangataufaで1966年から1974年まで行った41の大気圏核実験を実施
その後の地下核実験を含めると推定152回の爆発テストを行っている、モラトリアム後1995年と1996年の間6度の地下実験を再開するが、その後終了を宣言して今日に至る。昨今の世界情勢からいつ実験の再開を発表してもおかしく無いと管理人は思っています。対テロとか対北朝鮮とか、後付けはいくらでも可能ですから・・・仏国と米国が国連を巡り不仲に拍車がかからない事を祈ります。
posted by Hopuhopu at 11:48| Comment(0) | TrackBack(1) | 核実験